「被相続人の借金の調査方法」です。
住宅ローンについては
同居の親族であれば当然把握しているはずです。
銀行の抵当権が設定登記されていますので
登記事項証明書でも確認できます。
自動車ローンは車検証から確認できます。
(所有権が留保されています)
住宅ローン、自動車ローン、銀行系のローンやクレジットカードは
自動引き落としで決済されることが多いので、
被相続人の通帳を確認すれば把握できます。
消費者金融からの借金で借り入れや返済を
店頭や専用のキャッシュコーナーを通じて
現金で行っていた場合には通帳に
取引の形跡が残らないこともあります。
このような借金は家族内緒で行われる傾向があるため、
契約書等も見つからないことも多いです。
このような借金は信用情報機関への
開示請求を行うことに見つかる可能性があります。
住宅ローンは借入時に被相続人が
団体生命保険に加入させられていて、
生命保険で残債務が弁済されることが多いようです。
消費者金融やクレジット会社に対して、
払いすぎた利息いわゆる「過払い金」が発生することがありますが、
相続人はその返還を請求できます。
しかし相続放棄をしている場合には請求できません。
過払い金を受け取ることは法定単純承認事由に該当します。
追伸
先日ためしに自分自身の信用情報を
大手の信用情報機関に照会してみました。
それほどの手間もなく、
申込用紙に簡単ななようを記入して
手数料分の郵便小為替を郵送すれば
10日くらいで書面が送付されてきました。
銀行、クレジット会社、消費者金融からの借金はそれで把握できます。
気になるのであれば積極的に利用すべきです。
以上、栃木・宇都宮の相続手続何でも相談室でした。