お亡くなりになった方(以下、故人)が
どこの銀行に口座を持っていたのかが
よくわからないというご相談がよくあります。
まずは故人のお荷物の中から通帳類を探してみることが
第一歩です。
次にその他郵便物(特にはがき)の内容を
きちんと把握することです。
満期のお知らせ等が紛れていることがよくあります。
この作業は故人の追っていた借金や
加入していた保険金の探索にも役立ちますので
面倒がらずにやってみてください。
上記の作業で、金融機関の当たりがつけば、
全店照会という方法で、
その金融機関内の全支店に存在する故人の全口座を
検索することができます。
手続きはひとつの支店に対して行えばOKです。
あまりないことですが上記の作業をやったにもかかわらず、
まったくわからないという場合には、
近所や居住地の最寄り駅前の金融機関に対して
片っ端から全店照会を行う方法があります。
故人が所有していた口座が判明したら、
次は残高証明書を取得する手続きに入ってください。
残高証明書の取得は相続人の一人からも可能です。
必要なものは、故人の死亡の旨が記載された戸籍(除籍)謄本、
窓口を行く相続人の実印、戸籍謄本、印鑑証明書(発行後3か月以内)です。
発行の申し込みから1週間程度で郵送されてきます。
金融機関ごとに費用は違いますが、発行には費用がかかります。
ほかの相続人に関する戸籍謄本や印鑑証明書等は不要です。
残高証明書の発行を受けておくことは、
遺産額の証明になりますので、
遺産分割時のトラブル防止になります。